縮む日本と広がる世界

厚生労働省が24日に公表した2023年1~9月の出生数(速報値)は、前年同期比5.0%減の56万9656人でした。

2022年通年の出生数(77万747人)が80万人を切って話題になりましたが、このままのペースで行くと2023年通年の出生数は70万人台半ばの可能性もあります。

新型コロナ後の日本の少子化は、歯止めがかかるどころか、進行が加速している可能性があります。

かたや、世界の人口は2022年11月に80億人を超えて、推計によると2023年にはインドが中国を上回って世界一になるなど、人口増加が続いています。

予測では、今後も世界の人口は増え続けて、2037年頃には90億人、2058年頃には100億人に達すると見られています。

顧客市場の見方を日本中心から世界全体へと視野を広げることで、世界中に人口増加による高い経済成長が見込める国が数多くあることに気づきます。

例えば、フィリピン、ベトナムなどの東南アジア諸国には、人口動態がピラミッド型で大きな成長ポテンシャルがある国が存在します。

また、成熟した先進国であっても、アメリカのように移民を受け入れることで持続的な経済成長を予想できる国もあります。

世界の市場は今後も拡大していきます。

日本から世界に目を転じれば、自社が成長できる市場を発見できるチャンスはたくさんあります。

日本の少子化問題を克服することは経営の重要テーマですが、今後は拡大する世界市場に活路を見出すことが、更に重要なテーマとなるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

安心安全のコスト負担

次の記事

赤字体質からの脱却