起業家精神
新たに事業を開始する開業率をみると、日本の開業率は先進国の中で低水準です。
国は、最近になってスタートアップの育成に注力し始めましたが、一般企業に就職する人からすると起業のハードルは高いままです。
日本にも起業で成功した会社経営者は数多く存在します。
とはいえ、まだまだ成功した起業家は憧れる雲の上の人であって、多くの人は自分とは全く違う人たちだと感じているようです。
また、起業家が何か失敗してマスコミから叩かれたり、周囲の人から妬まれたりする事実を知ると、成功した幸せよりも成功後の苦労が気になるようです。
米国には、天敵がいるかもしれない海に最初に飛び込んだペンギンがより多くの魚を獲れることから、ファーストペンギンという起業家精神を表す言葉が定着しています。
過去には日本でも、明治維新以降や第二次大戦の敗戦後には、数多くの優良企業が生まれて高い経済成長を遂げています。
こうした歴史を振り返れば、日本人に起業家精神が少ないとは言い切れません。
現代はグローバルにビジネスの競争が激しくなって、世界が変化していくスピードは各段に速まっています。
いまは平和で豊かに暮らすことができる日本でも、他国に少しずつ遅れを取ることで、気がつけばあっという間に置いていかれてしまいます。
いまは失敗するリスクを恐れるよりも、何もせずに成長する機会を失うリスクのほうが遥かに大きいことを知るべきです。
日本を真剣に変えていきたいと願う起業家が、変化しないことのリスクの重大さ一番認識しているようにみえます。