難しい舵取り
経営不振企業の倒産が増えています。
東京商工リサーチの調べによると、2024年4月〜9月の企業倒産件数は、半期として10年ぶりに5千件を超えました。
企業経営は業績が悪いときは順調なときに比べて、自社ビジネスを客観的に見ること、時間や経営資源の使い方を大きく変えることが必要です。
たとえば、業績が悪いときは、発生したトラブルをスピーディに解決することが必ずしも正解にならないことがあります。
なぜなら、個々のトラブルの解決に注力するあまり、各トラブルに共通する根源的な問題を見落とす恐れがあるからです。
業績が悪いときは時間や経営資源の使い方を大きく変えることも必要です。
業績が順調なときは物事に時間をかける余裕がありますが、業績が悪くなると時間をかける余裕がなくなります。
ビジネスはいかに早く改善に向けて手を打てるかが非常に重要です。
そのためには、少ない時間をどれだけ有効に使えるかが勝敗の分かれ道となります。
業績がさらに悪くなれば、大胆なリストラも必要です。
ヒト・モノ・カネなどの経営資源をどこに集中投下すべきか、大事な決断をむかえます。
企業経営は業績が悪いときこそ、舵取りが難しくなります。
ときには躊躇なくブレーキとアクセルを同時に踏み込む覚悟が必要です。