交渉力

ビジネスでもプライベートでも自分の目的を達成するためには、ある程度の交渉力が必要です。

特に、自分より上の立場の相手や、目的や利害の異なる相手から、自分が満足する結論を話し合いで引き出すことは簡単ではありません。

○○とはWin-Winの関係にある、という言い方があります。

Win-Winとは自分と相手の双方がともに満足する状態を指します。

Win-Winの関係では、交渉は、自分の意見で相手を説得するというよりも、自分と相手の双方が満足できる着地点を見つけ出すほうが大事です。

一方、自分と相手の利害が対立する関係、すなわち、自分が得をすれば相手が損をし、反対に相手が得をすれば自分が損をする関係(元請け・下請けのような Zero-Someの関係)では、Win-Winの関係のように、交渉の中で自分と相手の双方が満足できる着地点を見つけ出すことは困難です。

交渉は、ややもすると、自分の意見に従わせようとして相手を威嚇したり、自分から先に譲歩して相手から有利な条件を引き出したりして、駆け引きでの結論を急ぎがちです。

しかしながら、Zero-Some交渉で大切なことは、相手との交渉を決して勝ち負けを決める話し合いにしないことです。

時には、相手に対して交渉内容とは関係のない別の条件を提示したり、最終合意までの期間を引き延ばしたりして、交渉での各自の妥協点を意図的に作り出して、Zero-Someの関係の一部をWin-Winの関係へと変換していくことが肝心です。

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