BCP(事業継続計画)
地震や台風、大雨などの自然災害が企業活動に深刻な影響を与える事例が増えています。
特に中小企業は、一度の災害による被害が会社経営そのものを揺るがす可能性があり、事前の備えが欠かせません。
BCP (Business Continuity Plan:事業継続計画)というと大企業が取り組むものというイメージが強いですが、中小企業こそ導入の効果が大きいといえます。
災害発生時に最も重要なことは人命の安全確保です。
災害が発生したら社員はどこに避難するのか、家族を含めた安否の確認をどう行うかなど、具体的なルールを決めて社員全員に周知しておくことが必要です。
また、会社の最重要業務を優先順位づけしておき、その代替手段を確保しておくことも必要です。
会社の業務の中で、その仕事が止まると致命的なものを洗い出し、代替拠点や代替機材、外部委託先などを事前に決めておくことが求められます。
とはいえ、中小企業がBCPにかけられるリソースは限られています。
定期的な訓練の実施、安価なサブスクリプションの活用、重要情報のクラウド保存など、多額の費用をかけずに実行できることを考えます。
自然災害のリスクが高まる中、もはやBCPはもしもの時の保険ではなく、平時の当然の備えと考えるべきです。