不安への対処法
トランプ政権の相互関税の内容が明らかになり、世界の株式市場で株価の値下がりが止まりません。
先週4日の東京株式市場では、前日に続いて全面安の展開となり、米国ニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均の1日の下げ幅が過去3番目の大きさを記録しました。
大方の予想を超える相互関税の税率の高さに加え、即座に中国が報復関税の実施を公表するなど、貿易戦争の激化と先が読めない経済の行方に皆が戦々恐々としています。
人は誰しも、未来のことが気になり、常に先に起こる出来事を予想しながら生きています。
そのため、これから何が起こるのか予測がつきにくいときや、この先どうしたら良いのかがわからないときに、人は不安な気持ちに駆られます。
今回のトランプ政権による相互関税の実施は、まさに多くの人の心の中に、自分の会社や生活がこの先どうなっていくのか、大きな不安を湧き立たせています。
人は不安な気持ちになると、今までの自分の経験をもとにして、自分の未来はこうなるだろうと決めつけがちです。
しかし、大切なことは、不安に駆られて安易に未来を決めつけず、むしろ柔軟に幅広く未来を想像していく気持ちです。
また、人は目の前のことに集中して行動している間は、不安な気持ちを少しだけ忘れることができます。
もしも、何か不安な気持ちが湧いてきたら、いまの自分にできることだけを考えて、それに対して全力で取り組むことです。
そして、時には、良い意味で少し開き直ることで、いまの自分の置かれている状況を客観視することができて、気持ちを落ち着かせることができます。
人は、不安な気持ちから決して逃れることはできません。
しかし、不安と向き合う自分なりの方法を見つけることで、不安をある程度コントロールしながら、自分のやるべきことに集中できるようになります。