組織の中の重要機能
中小企業の組織の中で最も重要な機能を挙げるとすると、その機能は何でしょうか。
多くのものが考えられますが、会社の意思決定を現場の行動につなげることは、その中の一つに挙げることができるでしょう。
経営者の頭の中には、会社の方向性や課題意識が常に存在します。
売上を伸ばしたい、業務を効率化したい、人材を定着させたいといった考えが、最初から欠けているケースはそれほど多くありません。
むしろ問題となるのは、そうした考えが日々の業務にどのように反映されるのかが曖昧なままになってしまうことです。
何を優先するのか、誰が判断するのか、いつまでに実行するのかが整理できていないと、現場は行動しづらくなります。
その結果、時間だけが過ぎてしまって、結局は従来通りのやり方に戻ってしまうことも少なくありません。
中小企業は人手が限られている分、一つひとつの判断が経営に与える影響が大きくなります。
判断が遅れれば機会を逃し、方針が曖昧であれば現場に無駄な負担が生じます。
そのため、完璧な戦略や制度を整えることよりも、決めたことを具体的な行動に落とし、実行を後押しする仕組みが重要になります。
それは必ずしも特定の部署や役職を指すものではありません。
経営と現場の間に立ち、考えを整理し、行動に変える役割が機能しているかどうかが問われます。
中小企業にとって本当に強い組織とは、立派な計画を持つ組織ではなく、きちんと決めて動ける組織だといえるでしょう。