個人の所得に対する税率
個人の所得に対する税金には、所得税、住民税、事業税の3つの種類があります。
ここでは、令和2年分のそれぞれの税率を確認します。
所得税
税率は、所得金額に応じて7段階に分かれています。
住民税
税率は一律10% です。
事業税
所得金額 290万円を超える部分について、法定業種ごとに3%(2業種)・4%(3業種)・5% (65業種)の税率となります。
実際の税率(超過累進税率)
ここまで、個人の所得に対するそれぞれの税率をみてきましたが、実際の税額を計算してみましょう。
税額の計算は、所得金額×税率 ですが、所得金額が一定額を超えた場合は、その超えた部分の金額に、より高い税率をかけることになります。
これを、超過累進税率といいます。
たとえば、所得金額が 500万円の場合は、つぎのように計算します。
195万円 × 15% +(290万円 - 195万円)× 20% +(330万円 - 290万円)× 25% +(500万円 - 330万円)× 35%
= 29.25万円 + 19.00万円 + 10.00万円 + 59.50万円
= 117.75万円
その結果、所得金額 500万円に対する実際の税率は、
117.75万円 ÷ 500万円 = 23.55%
が実際の税率となります。
まとめ
最後に、実際の税率をグラフにしましたので、ご覧ください。
これによると、所得金額が 5,000万になると、個人の所得に対する税率は、50%に達することがわかります。