賢い政府
国民が政府に求める姿には、小さな政府と大きな政府、二つの姿があります。
小さな政府は、個人の自立を重視し、市場の機能を優先するため、経済が成長し、人口が増えていく時代には、一定の説得力があります。
しかし、いまの日本は、少子高齢化が進み、人口は減り続けています。
自己責任や市場の機能だけでは解決できない問題は増加して、医療、介護、年金の問題や、道路、水道などのインフラ老朽化は深刻です。
また、人手不足はどの産業でも年々深刻化しており、外国人労働者無しには成立しない産業も出始めました。
しかし、だからといって、政府が何でも引き受ければよいわけではありません。
すでに日本は、大きな財政負担を抱えており、無計画に政府の役割を広げれば、将来世代に重いツケを残すことになります。
したがって、いま政府に求められているものは、量の大きさではありません。
国民に対して、最低限の安心安全と挑戦の土台を用意し、その上で、個人、民間、市場の力を最大限に引き出すこと。
すなわち、少子化対策、教育、社会保障、インフラ改修など、必要分野に絞り込み、効果的に力を発揮する、賢い政府といえます。
いまの日本にふさわしい政府の姿は、小さな政府と大きな政府、この二つのバランスの中に答えがあるのではないでしょうか。