二つの縮小

日本は少子高齢化の進行により、国内需要が縮むとともに、国内供給力も細っています。

国内にとどまる中小企業は無理な成長路線に固執せず、会社を守りながら新たな挑戦を続ける、二つの縮小がポイントになります。

まず守りの縮小は、市場規模に合わせて投資と固定費を適正化し、過度なリスクを避けて経営を安定させます。

とりわけ、利益率の低い事業は廃止して筋肉質な体制をつくることが重要です。

守りの縮小は、無駄なものを削ぎ落し、企業が長く持続するための防御策といえます。

一方、攻めの縮小は、事業の選択と集中を進めて、規模は小さくても高付加価値を生み出せる領域に絞り込むことで、限られた経営資源を最大限に活かします。

たとえば、既存顧客との関係を深めて単価やリピート率を上げる挑戦は、人口減少の中でも利益を確実に伸ばせる有効な手法といえます。

中小企業が需要も供給も減る日本だけで生き残ることは大変です。

無駄を削り、身軽になった企業こそ、変化の波を機動的に乗り越え、次の成長の芽をつかむことができます。

守りと攻めの縮小を両輪に据えて、新たな挑戦を続けることが重要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

成長戦略