モグラ叩き
個人事業主が、国民健康保険料の負担を軽くするために法人の理事などに就いて社会保険に加入するという、国保逃れ。
厚生労働省は、速やかに制度の抜け穴の是正に乗り出すようです。
一方、会社員の配偶者が年金保険料を負担せずに基礎年金に加入できるという第3号被保険者制度。
共働き世帯からは不公平の声があがりますが、その見直しは長く停滞したままです。
制度の抜け穴の話は、よくモグラ叩きに例えられます。
穴から出てきたモグラを見つけては、叩く。
すると、別の穴からまたモグラが出てくる。
制度の抜け穴を塞ぐ作業は、その繰り返しに似ています。
しかし、ふと気づくことがあります。
穴から出てきたモグラが小さければ、すぐに叩きますが、モグラが大きかったらどうでしょうか。
多くの人が関わり、その影響はかなり大きい。
そんなモグラは、簡単に叩くことができません。
むしろ、モグラが大きければ大きいほど、人はそのまま見て見ぬふりを決め込むのかもしれません。
制度の公平性を守ることは大切です。
ただ現実には、叩けるモグラと、叩けないモグラがいるようです。
結局のところ、社会保障制度は、理屈だけで守れるものではないのでしょう。
そして悲しいことに、私たちはその現実をどこかで受け入れてしまっているのかもしれません。